製品について

銀系無機抗菌剤Zeomic「ゼオミック」

ゼオミックは1984年に(株)シナネンゼオミックが世界で初めて製品化した銀系無機抗菌剤です。安全性、持続性、耐熱性等、有機系の抗菌剤に比べ多くの優位性を持ち、日本だけでなく、世界各国で高い評価を受けています。

また、近年ではゼオミックの機能は抗菌だけに留まらず、消臭・抗ウィルス・水処理用途等の機能開発も進んでおり、充実した安全性データと豊富な許認可を持つグローバルな「多機能添加剤」としての地位を確立しています。

ゼオミックの機能、安全性、許認可情報等については、上記タブをクリックすると、詳細をご確認頂けます。

「ゼオミック」とは?

あらゆる「抗菌」のニーズにお応えする銀系無機抗菌剤

ゼオミックは、1984年に当社が世界で初めて製品化した銀系無機抗菌剤です。安全性、持続性、耐熱性等、有機系の抗菌剤に比べ多くの優位性を持ち、日本だけでなく世界各国で高い評価を受けています。

「銀イオン」と「ゼオライト」を組み合わせた銀系無機抗菌剤 ゼオミック 銀イオン:抗菌作用を有する銀イオン。銀の抗菌活性はイオン状態(Ag+)でより一層高まります。ゼオライト:触媒、吸着材料等として利用されており、三次元骨格構造内で銀イオンは安定化しています。。

「無機系抗菌剤」と「有機系抗菌剤」の違いは?

  無機系抗菌剤 有機系抗菌剤
抗菌性 遅効性。細菌・カビ・酵母の広範囲で効果を発揮。 即効性。効果の発揮される種類が限定されるものが多い。
耐熱性 樹脂成型温度(最高350℃)でも分解・変質がない。 一般に樹脂成型温度で一部が揮散か分解を起こす。
持続性 有機溶媒等による溶出はなく、長期にわたり抗菌性を発現。 水、熱等により蒸発・分解を生じやすく、効果が低下する。
加工性 粉体形状で従来の顔料等と同様に扱える。 加工時に熱がかかる方法では蒸発・分解のおそれがある。
安全性 銀を有効成分としたものが多い。銀の安全性は高い。 原体の毒性は比較的高く安全性を確認できていないものもある。

「ゼオミック」の物性

外観 白色微粉末、無臭
真比重 2.1(ー)
かさ比重 0.4〜0.8(g/cm3)
耐熱性 800(℃)
耐酸性 pH3
耐アルカリ性 pH13
平均粒径 2〜3μm(一般グレード)
pH(1wt%水) 8.0±1.0(*水に不溶)
構造式 MX2/nO・Al2O3・YSiO2・ZH2O
M:銀、ナトリウム等のイオン
X,Y,Z: 各成分のモル比を示す
不燃物

電子顕微鏡写真

用途に合わせた種類と形状

様々なニーズにお応えするため用途に合った形状が選択可能です。

粉体
  • 銀・ゼオライト系(全般用)
  • 銀・ガラス系(透明材料・プラスチック用)

プラスチック粒状体
  • 濃度10-30%
  • ex:PP,PE,ABS,PS,PET,PC
  • プラスチック成形品、合成繊維向け

水分散体
  • 濃度20%で水に分散
  • 繊維製品の後加工、エマルジョン系塗料向け

セラミック粒状体
  • 粒子径:2〜5mm
  • 非飲料水の防腐目的向け

破砕品(天然)
  • 飲料水フィルター・タンク向け
  • 砂場、猫砂向け

「ゼオミック」の用途

800℃の耐熱性や抗菌・消臭以外の効果も発揮するゼオミックだから、プラスチックやコンクリート、繊維、塗料等、幅広い素材に対応できます。暮らしのすぐそばで、安全で快適な生活をゼオミックは支えています。

家電・電化製品

  • 冷蔵庫
  • エアコン
  • 空気清浄機
  • 食器乾燥機
  • 電子レンジ
  • 炊飯器
  • ウォーターサーバー
  • 携帯端末
  • レジスター
  • 計算機
  • キーボード
  • 加湿器

食品衛生

  • 食品保存袋
  • 保存容器
  • 弁当容器
  • まな板
  • 包丁
  • 食品加工作業台
  • 衛生作業着
  • 食品加工手袋
  • 浄水器
  • 食品包装材
  • 水筒

建装材・インテリア

  • 板床材
  • 壁紙
  • 塗料
  • パーテーション
  • 手すり
  • マット
  • カーテン
  • 排水トラップ
  • 換気ダクト
  • トイレ部材
  • 合成皮革
  • 化粧板

繊維製品

  • 肌着
  • 寝装具
  • 白衣
  • モップ
  • インソール
  • 帽子
  • タオル
  • マスク

日用雑貨品

  • スポンジクリーナー
  • 台ふきん
  • ブラシ
  • 室内消臭剤
  • 風呂桶
  • 健康器具

化粧品・医療用具

  • 制汗消臭剤
  • 化粧品
  • 防腐剤
  • 創傷被覆材
  • 絆創膏
  • カテーテル

使用上の注意

  1. ゼオミックは微細な粉末です。添加時には粒子の凝集に注意してよく混合して下さい。
  2. 良好な分散状態を確保するため、プラスチックに練り込む場合は、一度マスターバッチやコンパウンドに加工した上で、成形材料に添加して使用することをお勧めします。同様に、塗料等の液状材料への使用時においても、相性の良い溶剤等に段階的に希釈して添加する等の工夫を施して頂くことにより、分散状態を確保することができます。
  3. ゼオミックは吸湿性がありますので、使用時には十分ご注意下さい。
  4. 高分子材料に添加使用時に、まれに変色を起こす場合があります。ゼオミック中の銀イオンが、イオウ・リン酸塩等と化学反応を起こし有色の銀化合物を形成するためと考えられます。高分子材料中には各種の添加剤・安定剤としてこれらの化学成分が含まれる場合がありますのでご注意下さい。

保管上の注意

  1. 保管にあたっては、高温・多湿・直射日光を避け、冷暗所で保管して下さい。
  2. プラスチックや合成繊維練り込み用のゼオミックは出荷前に高温乾燥処理をしています。そのため、一般的に成形・紡糸作業前に行われる予備乾燥では、乾燥温度が相対的に低いため、かえって意図しない吸湿を招いてしまう場合があります。開封後は手早く計量・使用して頂き、極力その時間を短くして頂くことが理想的です。
  3. 使用残分がある場合は、密閉保存して下さい。

「ゼオミック」使用・保管における注意事項ダウンロード

お問い合わせはこちら 電話番号:052-653-3201(平日9時〜17時)

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