用語集:慢性毒性試験
試験物質を動物へ長期間にわたり繰り返し投与し、その際に生じた生態的変化を観察することにより、毒性に対しての影響が確認された量と影響が認められない量を明らかにする試験である。 この試験は被験物質を実験動物に長期間(12ヶ月以上)反復投与した際に発生する、動物の機能及び形態等の変化を観察することにより、物質による何らかの毒性影響が認められる量(毒性発現量)及び影響が発現しない量(無毒性量)を明らかにするのが目的である。特にここで報告する試験は試験動物の各器官及び血液に至るまで細部にわたり検査した医学的にもレベルの高い試験である。
【試験方法】
ラットとマウスを試験動物にして、各1000匹をそれぞれのグループに分け、最長のグループには一生涯に相当する2ヶ年に渡り、ゼオミック及びセラメディックを混入した飼料を毎日経口投与した。
【試験結果・ゼオミック】
試験結果より、発癌性を含め、病理組織学上問題となりうる器質的変化は認められなかった。 慢性毒性試験の無影響量(NOEL)は、0.011g/体重kg/日と判定された。 この数値から計算するとヒト1日当たり許容摂取量(ADI)は、0.00011g/体重kg/日となり、既存の食品添加物と同等のレベルであった。
なお我が国の食品添加物として認められている化合物のヒト1日当たり許容摂取量は、ジブチルヒドロキシトルエン0.0005g/体重kg/日、サッカリン0.0025g/体重kg/日、チアベンタゾール0.00005 g/体重kg/日である。 また発癌性及び発癌促進性は認められなかった。
【試験結果・セラメディック】
試験結果より、発癌性を含め、病理組織学上問題となりうる器質的変化は認められなかった。 慢性毒性試験の無影響量(NOEL)は、0.011g/体重kg/日と判定された。 この数値から計算するとヒト1日当たり許容摂取量(ADI)は、0.00011g/体重kg/日となり、既存の食品添加物と同等のレベルであった。
なお我が国の食品添加物として認められている化合物のヒト1日当たり許容摂取量は、ジブチルヒドロキシトルエン0.0005g/体重kg/日、サッカリン0.0025g/体重kg/日、チアベンタゾール0.00005 g/体重kg/日である。 また発癌性及び発癌促進性は認められなかった。