機能:化粧品用防腐剤Ceramedic「セラメディック」
化粧品用防腐剤「セラメディック」の防腐効果
化粧品用防腐剤セラメディックの防腐効果に関して、現在化粧品分野で幅広く使用されているパラベンとの比較データを取得しました。各微生物の生菌数の変化から、セラメディックの防腐効果は現在汎用的に使用されているパラベンに比べ同等若しくはそれ以上の効果があることがわかりました。特にカビに対してはパラベンをはるかに超える防腐効果を確認しました。
セラメディックの抗菌スペクトル
セラメディックは含まれている銀イオンの効果によって、大腸菌、緑膿菌等のグラム陰性菌、黄色ブドウ球菌、MRSA 等のグラム陽性菌、酵母類、カビ類といった広範囲の微生物に対して抗菌作用を示します。
セラメディックの最小発育阻止濃度(MIC)
試験菌株 | MIC (ppm) |
和名 |
---|---|---|
Bacillus cereus var mycoides ATCC11778 | 125 | セレウス菌 |
Escherichia coli NBRC3301 | 62.5 | 大腸菌 |
Pseudomonas aeruginosa IID P-1 | 62.5 | 緑膿菌 |
Staphylococcus aureus ATCC6538P | 250 | 黄色ブドウ球菌 |
Streptococcus faecalis ATCC8043 | 125 | 腸球菌 |
Vibrio parahaemolyticus NBRC 12711 | 62.5 | 腸炎ビブリオ |
Aspergillus niger NBRC 4407 | 500 | 黒こうじかび |
Chaetomium globosum ATCC 6205 | 500 | 毛玉カビ |
Penicillium funiculosum NBRC6345 | 500 | 青カビ |
Candida albicans NBRC1594 | 250 | カンディダ菌 |
Saccharomyces cerevisiae NBRC1950 | 250 | パン酵母 |
セラメディックの製剤検討
物性を考慮して、使用不可能な原料スクリーニングを行い、代表的な化粧品原料にセラメディックを2%配合し、室温(RT)にて1ヶ月の経過観察を行いました。
結果として、クリーム、乳液、クレイパックについての処方化は十分に可能であり、ゲルについても処方は可能であることを確認しています。
セラメディックは銀を含んでおりますので、変色にご注意下さい。
製剤検討にあたっては、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談下さい。