用語集

用語集:ラット2世代交代試験

この試験は試験物質などの生殖発生毒性に関する情報を得ることが目的である。本試験は2世代に渡って被験物質を連続的に投与し、妊娠前及び妊娠初期試験、胎児の器官形成期投与試験、周産期及び授乳期投与試験などを実施して、総合的に生殖発生毒性を評価する。最近特に欧米では重要視される試験である。

【試験方法】
ラット(Spraugue-Dawley種)を試験動物として、親(P)とその子供(F1)について性・群・世代ごとに各30匹を分類した。
分類したグループを1つの対象群と3つの投与群に構成し、各群に飼料中のゼオミック濃度0ppm,1000ppm,6250ppm,12500ppmについて試験期間を通して毎日投与を行った。
子世代(F1)を生む前に親世代(P)は少なくとも10週間以上は飼料を投与し、孫世代(F2)世代を生む前の子世代(F1)についても同様に飼料の投与を行った。
親世代(P)及び子世代(F1)は14日間特定のペアを組ませ、親世代(P)雌は授乳期間中である26日間において子ネズミと同居させた。
これら全ての検体に対して臨床検査的に体重及び飼料摂取量の記録が行われた。 また生殖器、副腎、下垂体については顕微鏡観察が行われ、腎臓については毒性評価のターゲット器官とし、全P世代とF1世代で顕微鏡観察が行われた。

【試験結果・ゼオミック】
試験結果より、ゼオミックの無影響量(NOEL)が1000ppm、無毒性量(NOAEL)が1000ppmと判定された。
本投与量はゼオミック 79mg/kg/dayに相当する。

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